八洲大陸戦役

約二十年前のクーデターと国外侵攻により国家基盤を損耗させ、2088年の企業統治社会へつながった戦役。

WORKS

読み
やしまたいりくせんえき
大分類
社会・歴史
小分類
戦争・政変
別名・旧称
八洲戦役

八洲大陸戦役は、2088年から約二十年前に八洲帝国連邦で発生した、国内クーデターと国外侵攻が結びついた大規模戦役である。連邦政府側は最終的に勝利したが、国家の行政能力と社会保障を回復不能な水準まで損耗させ、現代の企業統治社会が成立する直接の契機となった。

発端

ノース・ハイランド州の古き血筋と帝国再興を掲げる一派が、山岳地下に残る未完成アブストラクターへ手を出した。計画は地方反乱に留まらず、連邦政府内部の離反者、旧軍・州軍系勢力、国外勢力と結びついた。

同時進行した事態

分野 発生した事態
国内政治 クーデター、連邦政府内部の離反
軍事 州軍・旧軍系部隊の離反、隣国軍の侵攻
情報 連邦公安部上層の加担、他国情報機関との内通
古代技術 未完成アブストラクターを含む古代遺産の軍事利用

霊算院などは異常兆候を捉えていたが、警告は国家公安系統で握り潰され、危険度を過小評価した報告へ改竄された。連邦公安部は戦後、離反と情報操作への関与が明らかになり解体された。

戦後の損耗

国庫、軍、社会保障、医療、治安、交通、エネルギー基盤が大きく損耗した。軍人・民間人を問わず大量の重傷者と身体欠損者が生じたが、当時の再生医療は研究・臨床段階にあり、機械化義肢と軍用機装が主要な代替治療となった。

戦時中から戦後初期は恩給によって義肢保守、純正部品、神経調整薬、幻肢痛・接続痛への投薬、身体との同調調整が提供された。しかし戦後不況と社会保障崩壊により制度は実質的に機能しなくなり、企業へ再就職できない傷病者が正規医療から脱落した。

企業統治への移行

連邦政府と州政府は復興のため、医療、食料、衛生、道路、鉄道、電力、通信、治安補助、都市復旧を民間企業へ委託した。当初は緊急措置だったが、政府より速く安定したサービスを提供した企業への委託は恒常化し、終戦後およそ五年から八年で主要都市の企業代理運営が本格化した。

2088年にも国家、州、軍、警察は存続する一方、日常サービスの多くを企業が担う。この分業体制と、その保障から外れるアウターシティやフリーの存在は、戦役後の復興過程から生じている。

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