マナイーター
周囲のマナ励起を阻害して魔法を無効化しながら、体内の独自循環によって活動する魔物。
- 読み
- まないーたー
- 大分類
- 種族・存在
- 小分類
- 魔物災害
定義
マナイーターは、名前に反してマナを食べる魔物ではない。周囲のマナ励起を阻害し、外部での魔法発動を無効化する魔物である。
アルカディアの魔法文明は、戦闘だけでなく、生活、医療、交通、通信、都市防衛、上下水道、照明、治安維持までマナ励起に依存している。このためマナイーターの出現は、強力な魔物との戦闘にとどまらず、都市機能そのものから魔法を奪う災害となる。
断絶殻と内部循環
マナイーターは、体内と外部を魔力的に遮断する《断絶殻》を持つ。
| 機能 | 結果 |
|---|---|
| 外部のマナ励起を阻害する | 周囲の術式、魔導具、都市設備が成立しにくくなる |
| 体内と外部を断絶する | 外部からの通常の魔法攻撃が届きにくい |
| 体内に独自のマナ循環を形成する | 周囲の魔法を止めながら、自身は魔法行使を継続できる |
周囲へ「魔法が使えない場」を作りながら、自身だけは内部循環で魔法を使えることが、魔法文明に対する決定的な優位となる。
通常個体と老成個体
複数の都市を滅ぼして大型化し、広大な影響範囲と狡猾な知能を得た個体は「老成個体」と呼ばれる。通常個体から原理そのものが変わるわけではなく、規模と経験の蓄積によって脅威度が増す。
| 比較項目 | 通常個体 | 老成個体 |
|---|---|---|
| 基本原理 | マナ励起阻害、断絶殻、内部循環 | 同一 |
| 規模・影響範囲 | 個体ごとの範囲 | 広域化 |
| 断絶殻・内部出力 | 基礎的な強度と出力 | 高強度・高出力 |
| 経験・知能 | 通常の魔物としての行動 | 魔法使いの攻撃や救援展開を学習し、逆手に取る |
| 危険区分 | 個体ごとに評価 | 魔導国では天災級 |
老成個体は、都市防衛術式や救援部隊の展開まで学習するため、通常の魔法使いによる討伐は不可能に近い。
学園都市圏の襲撃
首都近郊と学園都市圏を巻き込んだ襲撃では、結界、魔導通信、防護魔法、魔導具、救援部隊の移動手段が相次いで機能を失った。
研究室で改修中だった未完成のVG-1《ヴァルグラン改》は、外部マナに依存しない独立駆動を目指していたため、阻害域の中でも最低限の活動を維持できた。ベルとルーメは導励穿杭・零式を突貫で組み上げ、断絶殻を破壊するのではなく、杭を通じてマナイーターの内部循環へ通じる経路を開いた。
ステラはその経路へ《アステロイド・ブレイカー》を流し込み、過剰励起によって内部循環を暴走させ、老成個体を内側から崩壊させた。この戦闘は、魔法が成立しない環境で人が機体へ乗る意味を実証した最初の事例となる。
襲撃の背景
表向き、襲撃は自然災害として処理された。しかし実際には、アルカディア魔導評議国に搾取されていた周辺国の工作員が、マナイーターを人為的に誘引した事件である。
周辺地域では、アブストラクターによるマナ資源の収奪により、マナ枯渇、地盤沈降、農地劣化、魔導具の停止が起きていた。工作員は、マナ励起阻害下で魔導国の結界、通信、魔塔、魔法戦力が無力化されることを示そうとしたが、民間人を広域の危険へ巻き込むテロでもあった。
この事件は、後のノクティルカ革命へつながる国外抵抗勢力との接点となり、マナ励起阻害の解析結果はニュートラライザー研究にも影響を与えた。
