エリュシア
ARCANA第一席にあたる七星の長姉。次元回廊と帰還経路を守り、姉妹たちを穏やかに見守る守護者。
- 分類
- ARCANA
- 所属
- エルセナード
- 役割
- ARCANA第一席
- 身長
- 167cm

人物
エリュシアは、ARCANA第一席にあたる《七星》の長姉である。
次元回廊の管理と第一回廊守護艦隊の指揮を担い、エルセナードの各拠点を結ぶ経路や、艦隊が帰還するための道を守っている。
穏やかな物腰と礼節を重んじる性格で、他のARCANAに対しても姉として接する。必要以上に前へ出ることはないが、姉妹や守るべき者が危険にさらされた際には、迷わず自らが盾となる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 個体番号 | ARCANA-I |
| 身長 | 167cm |
| 称号 | 回廊の守り手 |
| 担当 | 次元回廊の管理、重要拠点と帰還経路の防衛 |
| 艦隊 | 第一回廊守護艦隊 |
| 自艦 | ZRF-AXM7-01《アーカイアス》 |
回廊の守り手
エリュシアが守る次元回廊は、遠く離れた拠点や異なる空間を結ぶ、エルセナードの重要な交通網である。
回廊に異常が発生すれば、艦隊や人員が帰還できなくなるだけでなく、敵対存在が防衛線の内側へ侵入する危険も生じる。そのためエリュシアは、回廊の状態を常時監視し、異常の検出、通行経路の変更、閉鎖区域の設定、帰還艦の誘導を行っている。
称号である《回廊の守り手》には、通路を防衛する者という意味だけでなく、遠征へ出た者たちが帰る道を守る者という意味も込められている。
性格
普段のエリュシアは落ち着いており、誰に対しても丁寧に接する。
姉妹たちの意見を聞き、衝突が起きた際には間に入り、それぞれが役割を果たせるよう取り計らう。ARCANAの中では最も保護者に近く、他の姉妹が無理をしていないか、任務から無事に戻れるかを常に気にかけている。
一方で、守るべき相手の安全を何よりも優先するため、危険を避けることに慎重になりすぎる場合がある。本人にとっては行動を制限することではなく、大切な者が無事に帰れる可能性を少しでも高めるための判断である。
姉妹との関係
エリュシアは、七星を任務上の同僚ではなく、一つの家族として扱っている。
各ARCANAの能力や判断を尊重しながらも、長姉として全員の帰還と安全に責任を感じている。姉妹たちからもその穏やかさと安定した判断を信頼されており、意見が割れた際にはエリュシアのもとへ相談が持ち込まれることが多い。
エリュシアの誕生/最初の眷属
エリュシアは、ルーメが幼少期の時間断層内研究で作り出した、最初の眷属である。当時のルーメは、時間断層と思考加速によって長い研究時間を得ていたものの、外の世界ではまだ幼い少女だった。そのため、自分に代わって設備を操作し、観測や記録を行い、研究と日常生活を補助する存在を必要としていた。
初期のエリュシアは、研究助手、作業補助体、簡易護衛、生活補佐を兼ねた試作体だった。また、魔力糸、人工霊核、ノエマ義体など、後の人工生命技術へ発展する複数の技術を試すための存在でもあった。ルーメはエリュシアを何度も改修し、精神構造と自己判断機能を発達させていく。学園期には正式なARCANA-Iとなり、単なる命令実行体ではなく、自ら考え、ルーメや姉妹たちを案じる人格を持つようになった。
ルーメとの関係
エリュシアは、何度も自分を改修し、心と身体を育てたルーメを創造主として強く崇拝している。ルーメが自分を一人の人格として完成させてくれたことに、深い感謝と信仰を抱いている。
一方、ルーメにとってエリュシアは、最初に作った娘であり、幼少期から長い時間をともに過ごした研究助手であり、相棒でもある。ルーメはエリュシアを娘や相棒として扱うが、エリュシアはルーメを崇拝する対象として扱う。この差のため、ルーメが普通の少女として自由に行動したくても、エリュシアは安全を理由に止めようとすることがある。
クロノ・シアターの守護
エリュシアが最も厳重に守っているのは、ルーメの本体が置かれた《クロノ・シアター》と、そこへ至る次元回廊である。第一回廊守護艦隊と総旗艦《アーカイアス》を通じて、外部からの侵入、追跡、観測、次元干渉を防いでいる。ルーメが各時代へ送り出す代理構成体や遠隔端末の出発と帰還についても、エリュシアが安全を確認する。
エリュシアはクロノ・シアターを防衛するだけでなく、代理構成体や遠隔端末が安全に出発し、戻ってこられるよう次元回廊も管理している。
保護欲の危うさ
エリュシアの判断の中心には、「ルーメを二度と危険な世界へ戻したくない」という強い願いがある。それは、ルーメ本人の自由を尊重したいという思いと常に衝突している。ルーメの安全だけを考えるなら、クロノ・シアターから外へ出さず、代理構成体による活動も最低限に制限することが最も確実だからである。エリュシア自身も、過度な保護がルーメの意思を奪う可能性を理解している。それでも危険が迫るほど、安全を優先し、隔離に近い判断へ傾きやすくなる。
ヴェスパーとの違い
エリュシアとヴェスパーは、どちらもルーメを深く愛し、その身を守ろうとしている。しかし、守り方に対する考えは大きく異なる。エリュシアは、ルーメを危険や罪から遠ざけ、安全な場所に留めようとする。ヴェスパーは、ルーメが自ら選んだ道を進めるよう、その先にある危険や汚れ仕事を引き受けようとする。
エリュシアは、ルーメを危険から遠ざけ、できる限り傷を負わせないことを優先する。ヴェスパーは、ルーメが自分で選んだ行動を続けられるよう、その途中で必要になる危険な仕事を引き受ける。二人の意見はしばしば対立するが、それは忠誠心の差ではない。ルーメをどのように守るべきかという、保護の考え方の違いから生じている。
保護者としての甘え
エリュシアは、ルーメを守る穏やかな保護者に見える。しかし精神的には、七星の中で最もルーメへ強く依存している。
彼女が求めているのは、ルーメが無事であることだけではない。ルーメが、自分の信じる神聖で尊い創造主であり続けることにも支えられている。そのため、ロボットや物語について早口になる姿、推しを前にして浮かれる姿、自分の失敗や黒歴史を笑う姿など、ルーメの俗っぽく人間らしい一面に戸惑うことがある。
エリュシアは、目の前のルーメ本人の希望より、自分が考える「ルーメ様らしさ」を優先してしまうことがある。その結果、守るための行動が、ルーメの自由を奪う危険を持つ。
