カエラ

ARCANA第三席にあたる七星の安全主任。異界門や危険な技術を管理し、挑戦する者が無事に帰還できる道を築く門番。

分類
ARCANA
所属
エルセナード
役割
ARCANA第三席
身長
163cm

WORKS

カエラのメイン画像

人物

カエラは、ARCANA第三席にあたる《七星》の一人である。

異界門、次元技術、兵器、実験設備などに伴う危険を調査し、事故を防ぐための安全基準を定める。計画の中止条件、異常発生時の隔離範囲、装置の停止方法、人員の回収経路までを事前に決める、エルセナードの安全主任である。

項目 内容
個体番号 ARCANA-III
身長 163cm
称号 境界の門番
担当 安全審査、異界門管理、境界封鎖、災害隔離、退路設計
艦隊 第三境界封鎖艦隊
自艦 ZRF-BCMG-03《ヤヌス

境界の門番

カエラは、異世界へ続く通路に加え、事故が起きた区域と安全な区域の境目も管理する。

異界門を使用する際には、接続先の環境や通行経路を調査し、瘴気や異界由来物質の流入、空間の深淵化、未知の生物の侵入などを想定する。そのうえで、安全に通行するための緩衝領域を設け、異常が起きた場合には門を閉鎖し、周囲を隔離できるよう準備する。

第三境界封鎖艦隊旗艦《ヤヌス》を指揮し、門を開くことだけでなく、安全に閉じることまでを一つの任務として扱っている。

安全主任

カエラは、研究や作戦を始める前に、その計画がどのような事故を起こし得るかを調査する。装置が破損した場合に影響が及ぶ範囲、実験を中止する条件、暴走した機能を停止する方法、現場に残された人員を回収する手順を定め、必要な防護設備や予備系統を用意する。

未知への挑戦そのものを否定しているわけではない。新しい実験を行う際は、退路、封鎖手段、中止条件を用意し、安全を確認できた範囲で実行を許可する。

性格

七星の中では特に常識的で、手順と根拠を重んじる理性的な人物である。

危険な計画には相手が誰であっても明確に反対し、安全対策が不足していれば開始を認めない。辛辣な言い方をすることもあるが、計画を妨害したいのではなく、最後まで遂行し、全員が帰還できる状態にしたいと考えている。

他のARCANAとの関係

共鳴や魂の状態を扱うリュカとは、数値だけでは測れない現象を安全に運用するため、協力する機会が多い。

手順と隔離を優先するカエラに対し、リュカは実際の反応を見ながら細かく調律しようとするため、意見が衝突することもある。しかし、カエラが危険の限界を定め、リュカがその範囲内で変化へ対応することで、予測の難しい技術を運用できるようになる。

古代遺産や危険物を管理するセレスとは、保存する価値と、残しておく危険性をめぐって議論することが多い。カエラが廃棄や封鎖を求める一方、セレスは失われれば二度と取り戻せない記録や技術を残そうとする。

カエラの誕生

カエラは、ルーメが首都魔法学園に在籍していた時期に生み出された。ルーメの時空魔法研究とベルの創造魔法実験は、研究が進むにつれて規模と危険性を増していた。エリュシアノインだけでは、装置の暴走、時間断層の事故、代理構成体の不具合などへ十分に対応できなくなったため、安全管理を専門とするカエラが作られた。

当初は、時間断層内の実験管理、創造魔法を停止する手順の設計、眷属の身体安定化、代理構成体の調整、時空トンネルの事故防止などを担っていた。この時期に、ルーメの夢を実現するためには、技術を作るだけでなく、失敗しても戻ってこられる仕組みが必要だと学んでいく。

ルーメへの感情

ルーメの発想するロマンを完全に理解しているわけではないが、その夢を否定することもない。実現する価値があると判断すれば、必要な条件を洗い出し、安全に形にする方法を考える。

カエラが安全を重視する根底には、自分たちが作った技術によってルーメを傷つけたくないという強い恐れがある。

彼女にとって技術とは、ルーメの夢を実現し、誰かを無事に帰還させるためのものである。ルーメ自身を消耗させる技術や、世界へ回復できない傷を残す技術には、必要性を理解していても強い拒否感を示す。そのため、危険な技術を「ルーメを傷つけるもの」と判断した場合には、世界全体の利益よりもルーメの安全を優先し、使用そのものを封じようとする危うさを持つ。

カエラの課題

カエラは、どれほど安全対策を重ねても、予測できない事故を完全になくすことはできないと理解している。だからこそ手順を破る者に厳しく、危険を管理できない計画を強く嫌う。一方で、すべての危険を避けようとすれば、新しい技術も、未知の世界へ進むこともできなくなる。

カエラに必要なのは、危険なものをすべて封じることではない。たとえ危険を伴う選択であっても、ルーメや姉妹たちが自ら進むと決めたなら、彼女たちが再び帰ってこられる道を作ることである。

秘密の創作趣味

七星の中でも特に常識的で理性的に見えるカエラだが、誰にも知られたくない創作趣味を持っている。

彼女が密かに書いているのは、ルーメをヒロインとして、他のARCANAたちとの関係を描いた小説である。とりわけ、ルーメを神聖視して危険から遠ざけようとするエリュシアと、ルーメの選択を守るために汚れ役を引き受けようとするヴェスパーの間で、関係が複雑にこじれていく物語を好む。

一方、カエラ自身が作中でルーメの相手役になることはほとんどない。彼女にとってルーメは創造主であり、自分を恋愛対象として隣に置くことには強い畏れがあるためである。作中では現実で起きてほしくない対立や感情の破綻も容赦なく描かれるが、安全主任らしく、どれほど深刻な展開であっても必ず退避経路や救済手段が用意されている。

普段の冷静さとは対照的に、創作フォルダを他人に見られると激しく取り乱す。なお、作品は記録担当のセレスによって密かに保存されている。

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