第零外郭艦隊
D2計画後に数千年をかけて構築された、世界外縁の監視と破局阻止を担う七つの秘匿機能艦隊。
- 読み
- だいゼロがいかくかんたい
- 大分類
- 組織・集団
- 小分類
- 秘匿艦隊
- 別名・旧称
- ZRF
定義
第零外郭艦隊は、エルセナードが世界の外側で秘匿運用する艦隊群である。地上の帝国軍、企業艦隊、宇宙開発組織、宗教系防衛組織のいずれにも属さないため「第零」と呼ばれる。
「外郭」が指すのは国境や都市外縁ではなく、次元回廊、異界境界、外宇宙、古代遺産の封蔵領域など、外部の存在や技術によって世界の歴史や存続が大きく変えられる危険な領域である。
成立
古代のノクティルカ革命時点で完成していた艦隊ではない。D2計画後、ルーメが魔法文明を休眠させた世界の外側で、数千年をかけて構築した長期防衛機構である。
地上の当事者の選択を尊重し、敵を発見しただけでは介入しない。地上の軍や組織だけでは止められない世界滅亡級の危機が迫った時に、最後の防衛戦力として介入する。
地上へ投入しにくい理由
- 都市や国家に対して過剰戦力となる
- 艦隊の存在と世界外部の技術を露呈する
- 兵器思想が宇宙戦、異界戦、外敵迎撃、次元境界防衛を前提とする
- 都市内部の事件や内部発生型災害へ即応しにくい
- 2088年の地上には企業、帝国軍、皇霊院、霊算院などの防衛網が存在する
- ルーメが可能な限り地上勢力自身の対処を望んでいる
運用形態
大半の艦艇は無人または少人数で運用される。エイドロン・ユニットを与えられていない多くの艦は、通常の制御AI、SOCIA、遠隔制御端末、自動制御系によって運用される。旗艦や重要任務艦の一部にはエイドロン・ユニットが与えられ、艦自身が独自の人格と魂を確実に獲得している。有人艦隊というより、自律制御された艦艇と人工生命が運用する秘匿艦隊に近い。
主な任務は、次元回廊とルーメ本体の防衛、信託・補給・通信管理、異界門と外宇宙の監視、古代遺産の封蔵、共鳴現象の観測、次元潜航を伴う特殊作戦である。七つの機能艦隊が任務別に分担し、世界滅亡級危機への最終対応を構成する。
七つの機能艦隊
| 席 | 担当ARCANA | 艦隊 | 旗艦 | 主任務 |
|---|---|---|---|---|
| I | エリュシア | 第一回廊守護艦隊 | ZRF-AXM7-01《アーカイアス》 | 次元回廊防衛、ルーメ本体護衛、総旗艦維持 |
| II | ノイン | 第二信託管理艦隊 | ZRF-CVM-02《メルクリウス》 | 資産、補給、物流、信託管理 |
| III | カエラ | 第三境界封鎖艦隊 | ZRF-BCMG-03《ヤヌス》 | 異界門監視、理相緩衝回廊、境界災害封鎖 |
| IV | オルカ | 第四外縁哨戒艦隊 | ZRF-BBM-04《オケアノス》 | 外宇宙監視、移民船団航路、外敵迎撃 |
| V | セレス | 第五封蔵管理艦隊 | ZRF-VAM-05《ムネモシュネ》 | 古代遺産、封印兵装、封蔵方舟運用 |
| VI | リュカ | 第六共鳴観測艦隊 | ZRF-BCMR-06《オルフェウス》 | 共鳴観測、歌唱同期、魂波形調律 |
| VII | ヴェスパー | 第七次元潜航艦隊 | ZRF-SSXD-07《ノクティルカ》 | 特殊作戦、秘匿処理、次元潜航、帰還支援 |
総規模
| 艦隊 | 総艦数 | エイドロン・ユニット数 |
|---|---|---|
| 第一回廊守護艦隊 | 73 | 10 |
| 第二信託管理艦隊 | 61 | 13 |
| 第三境界封鎖艦隊 | 55 | 9 |
| 第四外縁哨戒艦隊 | 65 | 21 |
| 第五封蔵管理艦隊 | 57 | 15 |
| 第六共鳴観測艦隊 | 53 | 16 |
| 第七次元潜航艦隊 | 38 | 6 |
| 合計 | 402 | 90 |
基礎構成は400隻であり、後から帰還信号として追加されたD³級《ルシオラ》《ヴェスピナ》を加えて402隻となった。402隻すべてが大型主力艦という意味ではなく、無人艇、潜航艇、通信艦、救難艦、補給艦、工作艦を含む機能艦隊全体の総数である。
艦艇型式の基本
所属識別 ZRF、艦種記号、特殊仕様記号、艦隊・個体番号を組み合わせる。たとえば ZRF-BCMG-03 は第零外郭艦隊所属、巡洋戦艦、メガリス機関搭載、境界・門環制御仕様、第三艦隊旗艦を示す。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| ZRF | 第零外郭艦隊所属艦 |
| BB / BC / CA / CL | 戦艦 / 巡洋戦艦 / 巡洋艦 / 軽巡洋艦 |
| CV / DD / FF | 母艦 / 駆逐艦 / フリゲート |
| VA | Vault Ark、封蔵方舟艦 |
| SG / SV / RV / LV / WV | 通信 / 調査 / 救難 / 補給 / 工作 |
| M | メガリス機関搭載 |
| G | Gate、境界・門環制御対応 |
| R | Resonance、共鳴観測・調律対応 |
| D | 次元潜航・オブスキュラ系仕様 |
| SE | 危険物・異常存在・古代遺産の封印艦 |
機体、装備、艦艇を横断するコードと命名規則は型式番号体系・命名規則で扱う。
エイドロン・ユニット
エイドロン・ユニットは、艦艇へ与えられる人型端末と人工霊核を一組にしたユニットである。これを与えられた艦は独自の人格と魂を獲得し、人型端末を対人交流や艦外活動の身体として用いる。
代理構成体は、ルーメ本人など既存の人格が遠隔操作・憑依して使用するための身体である。これに対し、エイドロン・ユニットは艦自身に人格と魂を成立させるために与えられる。全艦に存在するわけではなく、旗艦、母艦、重要支援艦、特殊任務艦を中心に配置される。
弱点と制約
- 巨大戦力ゆえ地上事件へ投入しにくい
- 世界外部の航路、境界、封蔵領域を常時監視する必要がある
- メガリス機関搭載艦にはネザライゼーション進行の危険がある
- 人工人格、共鳴、帰還座標など機能別の相互依存がある
- 地上社会を直接統治するための組織ではない
第零外郭艦隊は万能の解決装置ではなく、地上の選択を残したまま世界規模の破局だけを押し留めるための防衛線として設計されている。
