メガリス機関
閉鎖炉内で限定的なアビス・リークを発生させ、深淵励起エネルギーとして回収する旗艦限定の禁忌決戦補助機関。
- 読み
- メガリスきかん
- 大分類
- 機関・航行装置
- 小分類
- 禁忌決戦補助機関
- 別名・旧称
- メガリス制御型深淵励起機関、メガリス機関オーバードライブ
基本位置づけ
正式名は「メガリス制御型深淵励起機関」。メガリス・コーン現象による破局的な深淵漏出を閉鎖炉内へ限定し、短時間だけ深淵励起エネルギーとして取り出す禁忌機関である。
各旗艦の通常主機関はルクス炉または艦種専用機関であり、メガリス機関は常用炉ではない。一時的な超駆動、決戦兵装、緊急防御のため封印搭載される。
マナとの区別
| 概念 | 定義 |
|---|---|
| マナ | 世界内部で魔法を成立させるエネルギー。古代魔法文明の燃料 |
| 深淵 | 世界の外側・上位層に近い情報階層。位相と情報密度に関わる領域 |
メガリス機関が扱うのはマナ出力ではない。人工メガリス核を深淵境界面へ接近させ、境界から漏れる深淵を封じ込めて利用する。
基本原理
- 人工メガリス核を深淵境界面へ接近させる
- 境界面を局所励起する
- 閉鎖炉内で限定的なアビス・リークを発生させる
- 漏出した深淵を封じ込め、回収・整流する
- 推進、兵装、防御に利用できる深淵励起エネルギーへ変換する
通常運用では境界面を外部へ露出させず、メガリス核も直接接触させない。制御に失敗すると、アビス・リークの拡大、周辺空間のネザライゼーション、ネザー・ポケット形成を引き起こす。
関連現象
| 現象 | 内容 |
|---|---|
| アビス・リーク | 深淵境界面から深淵が通常世界側へ漏出する現象。機関内では限定的に制御する |
| シンギュラ・バースト | メガリスが深淵境界面へ直接接触した際の撃発現象。鐘に似た異常音を伴う |
| アビス・ストリーム | シンギュラ・バーストで噴出する高密度・高指向性の深淵噴流 |
| ネザライゼーション | 空間、物質、地層、生体、魔導構造がネザー性へ変質する過程 |
| ネザー・ポケット | ネザライゼーションで生じる局所的な異常空間 |
| フォールン・ゾーン | 複数の異常空間が残留し、通常空間へ回復できない封鎖区域 |
通常運用ではシンギュラ・バーストを起こさない。直接接触を伴う現象は、ネルブリンガー系決戦兵装か重大な自然災害で発生する。
主要構造
| 構造 | 役割 |
|---|---|
| メガリス炉心 | 人工メガリス核を制御下で保持する中核 |
| 人工メガリス核 | 人工生成メガリスを加工した炉心結晶 |
| 深淵励起室 | 核と境界面の相互作用を制御して出力を取り出す空間 |
| 深淵噴流孔 | 炉心下層に一時形成される深淵側との接続境界面 |
| 境界制御環《アンカー・クラウン》 | 核と境界面の距離、励起強度、漏出量を制御する王冠状アンカー群 |
| 噴流整流環 | 漏出した深淵やアビス・ストリームを多層リングで整流する |
| 深淵反転器 | 深淵励起エネルギーを推進、兵装、防御へ変換する |
| 炉心封鎖殻 | 深淵漏出を炉内へ封じ込める外殻 |
| 炉心展開機構 | ネルブリンガー運用時に炉心を展開し、境界面を露出させる |
旗艦限定運用
- 炉心封鎖殻、深淵励起室、境界制御環を収める艦体規模が必要
- 旗艦エイドロン・ユニット級の演算能力が必要
- 担当ARCANAが直接暴走判断を行う必要がある
- 世界崩壊理論の応用であり、量産・濫用できない
- ルーメ自身が量産兵器への搭載を拒んでいる
第七旗艦《ノクティルカ》だけは非搭載である。メガリス機関搭載旗艦やARCANAが異常化した際にも行動できる、独立系統のカウンター戦力として設計されている。
運用モード
| 段階 | 状態 | 内容 |
|---|---|---|
| 通常時 | 封印状態 | 核を境界面から遠ざけ、艦は通常主機関で稼働する |
| 第一解放 | 通常出力 | 閉鎖炉内で限定的なアビス・リークを安定利用する |
| 第二解放 | オーバードライブ | シンギュラ・バースト直前まで核を接近させ過剰出力を得る |
| 炉心開放 | ネルブリンガー運用 | 炉心を展開し、境界面を露出してアビス・ストリームを砲撃化する |
オーバードライブ
メガリス機関オーバードライブは、閉鎖炉内で核をシンギュラ・バースト発生直前の危険域まで接近させる過剰出力運用である。ネルブリンガーのように境界面を外部へ露出する運用ではない。
通常以上の出力を得る代わりに、炉心内部のネザライゼーションが急速に進む。
使用制限
- 基本使用時間は数十秒から数分
- 5分超の運用はネザライゼーション加速により危険域
- 軽度使用後の再使用目安は数時間
- 中度使用後は数日
- 最大解放後は数週間から数か月の封印整備が必要
- 起動には担当ARCANA、旗艦エイドロン、総旗艦《アーカイアス》またはルーメ本人の承認が必要
使用不能炉心
完全にネザライゼーションした炉心は制御信号を受け付けず修復不能となる。内部に異常空間が形成され、距離、時間、重力、通信、観測記録が歪む場合があるため廃棄できない。
カエラが境界安定化と漏出封鎖を行った後、セレス管轄の封蔵方舟艦へ移送し、長期封印する。
危険現象
| 現象 | 内容 |
|---|---|
| アビス・リーク拡大 | 漏出が閉鎖炉の制御範囲を超える |
| 炉心封鎖殻破断 | 深淵漏出が機関外へ広がる |
| 深淵逆流 | 整流できない深淵が艦内へ逆流する |
| 炉心ネザライゼーション | 炉心が通常空間としての安定性を失う |
| ネザー・ポケット形成 | 炉心または周辺へ局所異常空間が生じる |
| シンギュラ・バースト誤発 | 意図しない境界面接触で深淵噴流が発生する |
他技術との違い
| 技術・兵装 | 方式 |
|---|---|
| 《カンパネラ》 | 都市インフラと深層メガリス接続を消費するメガリス・アーマメント |
| メガリス機関 | 閉鎖炉内で限定的な深淵漏出を扱う決戦補助機関 |
| 《ネルブリンガー》 | 炉心を開放し、アビス・ストリームを放射する重砲 |
| 《フォールバック・ヴェイル》 | メガリス機関出力で深淵側へ沈降する高危険防御機構 |
ルーメの評価
ルーメにとってルクス機関は「ロボットの心臓」として肯定できる技術だが、メガリス機関は世界を沈めかけ、アーカイアスを失う原因となった崩壊理論の応用である。好んで使う技術ではなく、ルクス機関でも届かない敵から世界を守るために封印搭載した手段である。
